2025年12月1日、SAKURA法律事務所（所在地：東京都港区、代表弁護士：道下 剣志郎）は、アラブ首長国連邦・ドバイを拠点とする Marwa Suliman Advocates And Legal Consultants（Website：https://marwalegal.com、Email：info.marwalegal@gmail.com）（CEO：Marwa Suliman／Managing Partner：Anas Al Debsawi）と、国際的かつ多層的な法務連携を目的とする戦略的業務提携協定（Strategic Business Partnership Agreement）を締結しました。
本提携により、両事務所は、相互の専門的知見・法的資源・国際的ネットワークを融合し、日本とGCC（湾岸協力会議）諸国を中心としたクロスボーダー法務支援体制の確立、および第三国（東南アジア・中東・中国地域）を含む多国籍リーガルアライアンスの構築に向けて強力に連携してまいります。
提携の背景と目的
昨今、GCC諸国をはじめ中東・北アフリカ（MENA）地域では、インフラ投資、脱炭素・再生可能エネルギー、金融技術革新、スタートアップ創生といった動きが加速しており、これに伴い複数法域・多文化・多制度をまたぐ法務ニーズが飛躍的に拡大しています。
こうした環境下、SAKURA法律事務所および Marwa Suliman Advocates And Legal Consultants は、各々が有する地域的強み・専門性をもとに、長期的かつ排他的な戦略的リーガルパートナーシップを築くことで、クライアントに対して「グローバル基準＋ローカル実効性」を兼ね備えたリーガルサービスを提供する体制を整えました。
特に、本提携は以下の目的を掲げ、両事務所が協働して実践してまいります。
- 日本企業のGCC地域（UAE、サウジアラビア、カタール等）への進出・投資案件に対する包括的な法務支援
- GCC諸国企業およびMENA地域を拠点とするグローバル企業の日本市場参入・戦略展開の支援
- デジタル資産（暗号資産、ステーブルコイン、NFT等）、Web3・ブロックチェーン、イスラム金融、ESG・AI・プライバシー法制といった先端分野における制度対応・スキーム構築
- 国際仲裁（Dubai International Arbitration Centre（DIAC）、Japan Commercial Arbitration Association（JCAA）、International Chamber of Commerce（ICC）等）や国際調停を含む紛争解決支援体制の強化
- 日本・UAE・第三国（例：フィリピン、ベトナム、タイ王国、中国、サウジアラビア等）を対象とした三国間連携モデルの設計・実践
- 難民、女性、障害者、LGBTQ＋、移民・難民支援、再生可能エネルギー関連法務など公益性の高い法務・CSR・SDGs対応の共同実施
- 両事務所の若手法曹人材育成、国際研修・交流制度構築、模擬仲裁・ケーススタディ等を通じた能力開発強化
- 両事務所公式ウェブサイト・SNS・出版物・広報資料等を通じたブランド強化・認知度向上および国際的信頼性の確立
協定内容・両事務所による協力の具体的枠組み
両事務所は以下の10領域を重点協力分野として定め、それぞれにおいて「どのように協力するか」を明確に規定しています。
- クロスボーダー法務・企業進出支援
日・GCC諸国間におけるM&A、JV、直接投資、契約交渉、ライセンス取得、統制強化、リスク管理等の案件において、SAKURA法律事務所が日本側法務・制度分析を担当し、Marwa Suliman Advocates And Legal Consultants がGCC側現地実務・規制適応・ローカル交渉を担当、共同で案件実行体制を構築します。 - 金融・デジタル資産法務
暗号資産、ステーブルコイン、セキュリティトークン、DeFi、NFT等の法的リスク・制度対応・ライセンス取得に関し、両事務所が共同で法域横断的調査、スキーム設計、規制当局対応を実施し、日本・UAE・GCCを含む多法域での実務連携を行います。 - 企業法務・コーポレートガバナンス
IPO支援、コーポレートガバナンス改善、ESG対応、人的資本開示、サステナビリティ報告、海外子会社統治などの領域において、SAKURA法律事務所が日本・アジア域のガバナンス制度や開示制度を担当し、Marwa Suliman Advocates And Legal Consultants が中東・GCC域のローカル統治構築を支援、両者でガバナンス強化モデルを共同構築します。 - 国際紛争解決・仲裁
Marwa Suliman Advocates And Legal Consultants が中東・GCC域における仲裁・調停経験を活かし、SAKURA法律事務所と共同で多言語（日本語・英語・アラビア語）による証拠作成・交渉支援・執行支援体制を構築。DIAC・JCAA・ICC等を含む国際仲裁案件において協働を推進します。 - 現地進出・外国企業受入支援
日本企業による中東・東南アジア地域進出、並びにGCC・アジア企業の日本市場参入に対して両事務所が連携。SAKURA法律事務所が日本側法令・投資制度・契約支援を担当し、Marwa Suliman Advocates And Legal Consultants が現地法人設立・ライセンス取得・トライアングル支援を担当します。 - 第三国への共同展開
日・UAEを起点として、フィリピン・タイ王国・ベトナム・中国・サウジアラビア等第三国における法務展開モデルを両事務所で共同設計。外資誘致、現地法制度整備、セミナー・フォーラム共催などを通じて国際ネットワークの構築を行います。 - 公益法務・社会的責任
難民・外国人労働者・女性・障害者・LGBTQ＋といった社会的弱者に対する法的支援、再生可能エネルギー法務、気候変動リスクの法的分析、ESG報告支援など、SDGs・ESGと連動した政策提言・CSR対応を両事務所で共同実施します。 - 人材交流・能力開発
両事務所の弁護士、修習生、パラリーガルの短期・長期派遣、合同研修、模擬仲裁、ケーススタディ、地域別法務・多言語トレーニング等を計画・実施し、次世代リーガルプロフェッショナルの育成を目指します。 - 広報・情報発信・ブランド連携
両事務所の公式Webサイト、パンフレット、SNS、出版物等において提携表示・相互リンクを実施。共同イベント、記者発表、ホワイトペーパー・ポジションペーパー発行、国際フォーラム登壇・共同執筆を通じて、双方のブランド価値・信頼性・顧客認知度を高めます。 - その他合意事項
上記に該当しない事項であっても、両事務所が協議の上、書面により合意した戦略的協力領域については、本提携の枠内で連携を拡大するものとします。
今後の展望とSAKURA法律事務所の使命
本提携を契機に、SAKURA法律事務所は日本・GCC間および第三国を含む多法域にまたがる総合法務支援体制の確立を加速します。特に、上場企業、金融機関、国際機関、スタートアップといった多様なクライアントを対象に、戦略的リーガルパートナーとしての価値提供をさらに強化してまいります。
引き続き、SAKURA法律事務所は「実務と理念の両立」「地域性と国際性の融合」を理念に掲げ、クライアントの成長支援ならびに国際社会への貢献を使命といたします。
お問い合わせ
SAKURA法律事務所
〒106-0032 東京都港区六本木一丁目4-5 アークヒルズサウスタワー4階
代表弁護士：道下 剣志郎
Website：https://sakura-lawyers.jp
Marwa Suliman Advocates And Legal Consultants
City Tower 2, Office 406A, Sheikh Zayed Road, Dubai, UAE
CEO：Marwa Suliman
Managing Partner：Anas Al Debsawi
Website：https://marwalegal.com
Email：info.marwalegal@gmail.com