LAWYER
INTRODUCTION
弁理士
TOMOHIDE TUJI
2010年 | 大阪大学工学部卒業 |
2012年 | 大阪大学大学院工学研究科卒業 |
2012年 | 株式会社クボタに機械系技術職として勤務 |
2016年 | 深見特許事務所に特許技術者として勤務 |
2018年 | 渋谷のITベンチャー企業(ソーシャルゲーム会社)に勤務 |
2019年 | 弁理士試験に合格 |
2021年 | 都内某特許事務所に勤務 |
2022年 | IP FELLOWS特許商標事務所 開業 |
2023年 | SAKURA法律事務所に参画 |
私は、大学での研究生活を経て、株式会社クボタという会社で、技術者としてキャリアをスタートさせました。クボタでは、トラクターの油圧部品に関する研究開発に約4年間携わりました。
私は、クボタでの技術者時代、トラクターを北海道やカナダなどの寒冷地に持っていき、マイナス20度の中、トラクターが設計通り作動するかの動作確認をしたり、トラクターを研究所で1日中乗り回して耐久試験をしたり、毎日油まみれになりながら、製品開発に向き合ってきました。
製造業界では、QCD(Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期))という概念がありますが、私は、Quality(品質)が最も重要であると、開発現場で叩きこまれてきました。クボタの主力製品は、トラクター、コンバイン、バックホー(建設機械)などの重機であり、機械が誤作動を起こすとユーザーを危険にさらす可能性があります。実際に、重機械の誤作動による死亡事故も起きていたので、製品開発にあたって、絶対に誤作動が発生せず、耐久性の高い、最高品質の製品を作ることを常に心がけていました。
このような経験から、“お客様に最高品質の製品・サービスを提供する”という、仕事のベースとなる考え方が形成されました。
技術者時代に、自分自身が携わっていた製品に搭載された技術が社内で表彰され、さらに、特許出願をする機会があり、そのときに初めて弁理士、知財という世界を知り、知財業界に興味を持ち始めました。 当時から、日本の技術が海外に流出するという事案が増えてきており、技術者が必死の想いでカタチにした技術が模倣されていく現状にモヤモヤを感じていたこともあり、技術者が生み出した技術を守る側になりたいと思い、知財業界にキャリアチェンジすることを決意しました。 そして特許事務所に転職し、主に国内のナショナルクライアントを対象に、機械系からIT系の特許案件、商標案件まで幅広く、これまで合計100件以上の知財業務を担当して参りました。
特許事務所で実務経験を積む中で、知財は事業戦略と密接に結びついていることに気づきました。お客様がどのようにビジネスを展開していきたいか、そのビジネス戦略に基づいて、特許権・意匠権・商標権を取得します。そして、お客様の事業内容をあまり理解せずに、依頼された案件をこなしていくだけでは、付加価値の高い知財サービスを提供できないという考えに至りました。
そのため、経営側・事業側の視点を養いたいと思い、裁量が大きくスピード感があるITベンチャー企業に転職し、約3年半の事業経験を積みました。ベンチャー企業では、複数の新規事業の立ち上げに携わり、戦略、企画、マーケティング、マネジメントなど、事業に必要な幅広い業務を経験し、経営側・事業側の視点を養いました。そして、再度知財業界に戻り、特許事務所勤務を経て2022年に開業しました。
ビジネス視点を持ち、技術者時代に培ってきた技術知識・経験、豊富な特許実務経験を基に、最高品質の知財サービスを提供致します。そして、知財のための知財ではなく、お客様の事業(ビジネス)のための知財を追求致します。