弁護士等紹介

LAWYER
INTRODUCTION

金山 直樹(Naoki Kanayama)プロフィール ワイド写真

金山 直樹

弁護士

NAOKI KANAYAMA

経歴
1981年 同志社大学大学院法学研究科博士前期課程私法学専攻修了・法学修士
1982年 ノックス・カレッジ(IL, USA)卒業・BA(cum laude)
1984年 京都大学大学院法学研究科博士後期課程民刑事法専攻・単位取得退学
1986年 パリ第1大学博士課程私法専攻修了・DEA de Droit privé
1996年 京都大学博士(法学)(『時効理論展開の軌跡──民法学における伝統と変革──』にて)
職歴
  
1988年 姫路独協大学法学部助教授
1996年 同大学教授
1997年 法政大学法学部教授
2003年 慶應義塾大学法科大学院準備室教授
2004年 慶應義塾大学法科大学院教授
2018年 弁護士登録(東京弁護士会)
2020年 慶應義塾大学名誉教授 
2023年 パリ大学国際学生都市・日本館館長
2026年 SAKURA法律事務所 入所

プロフィール

私は、若き日にアメリカの大学で学位を取りましたが(ノックス・カレッジ(IL, USA)1982年)、結局は、フランス法を比較法の対象とする民法の研究者になりました。主に時効と契約を中心に研究してきました(『民法学における伝統と変革──金山直樹先生古稀記念論集』(2025年)に著作目録が収められています)。ライフワークは、フランス民法典起草者の一人、ポルタリスの『民法典序論』の新訳で、15年以上を費やしました(2024年刊行)。勤務校は慶應義塾大学でしたが、早稲田大学でも、20年近く民法のゼミと大学院のフランス法を担当しました。

英仏語は法律家の中では良くできる方だと思います。独語もそれなりに話すことができます。外国語で書いた論文が、フランス語を中心に約20本あり、近々フランスで一冊の本として刊行することになっています。

 ロースクール発足に伴い、慶應に赴任した折に、英語で「比較契約法」の授業を開始し、慶應LLMに引き継がれます。フランスの大学でも、同じ授業を仏語で何度か行いました。大教室での民法の講義は苦手でしたが、とくに外国人学生とのインタラクティブな授業は、どのような発言が飛び出してくるか分からず、とても刺激的で、何か言われたら間髪を入れずに対応できる力──国際仲裁で最も要求される能力──の養成になると実感しました。

 学者としては、「契約締結補助者論」を提唱して、詐欺などの契約のリスクを一方的に他者に押しつけるビジネスモデルを打ち破る試みをしています(例、「契約締結補助者の理論──その2(ロイズ=スルガ銀行事件に寄せて)」同志社法学68巻7号、2017年)。また、ロースクール制度の発足に伴い、新たな分野にも挑戦したいと思い、仲裁法の講義も担当しました。投資仲裁の研究会のメンバーにもなって、主に腐敗に関する研究を進めました(最新のものとして、「腐敗と投資仲裁──フランスにおける仲裁判断取消の最前線」仲裁・ADRフォーラム9号、2025年)。慶應の定年が近づた頃には、春休みにパリの法律事務所で仲裁に関する研修を行うとともに、そのテーマで行った講演が雑誌に掲載されました。

弁護士登録は2018年で、親友の会社の顧問弁護士への就任のオファーを受けたことがきっかけでした。また、娘さんがセクハラ被害にあった別の友人から弁護を頼まれて、いろいろと文献を探したのですが、当時、実際の裁判で使える理論が全くないことが分かり、実際に使える理論を構築しました(「性行為と同意──格差構造下における自由と強制──」法学研究92巻9号、2019年)、「性行為と損害賠償──慰謝料の再構成に向けて──(1)(2・完)」法学研究93巻2号・3号、2020年)。

以上の通り、これまで学者として、また弁護士としていろいろの分野で研究を進めてきました。弁護士としては、法政時代からの友人、高須順一氏の「法律事務所虎ノ門法学舎」にお世話になっていましたが、最高裁に行かれたため、事務所を退所する必要が生じました。

この度、縁あって所属することになったSAKURA法律事務所においては、極めて多分野の案件が扱われています。すべてはクライアントのため、役に立つことができればと願っています。私の持てる限りの力を尽くして、取り組んでまいります。